その後のこと

仕事、母業それぞれ休職→大学院→その後

憧れの御方

スコットランドには夏がないってスコティッシュに言ったら怒られた。

 

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日本の夏を夏として定義すれば確実に正しい発言なんすけど、

まぁ前提にバイアスかかってるのかな。

 

途中は泣くのを我慢する訓練しつつ、韓国ドラマの不時着する奴を一気見。

私も人並みに感情があるので、悲しいシーンを見せられれば泣きそうになる。

 

先日、鬼を滅する人達の漫画も一気読み。

あんまりよくわからんかった。

アニメでちょっと見たことあったんだけど、結構苦手な部類で、

でも子供がやっぱりはまってるから、そんな面白いのか本だと?って読んでみた。

まじ何がいいのかよくわからんかった。

 

 

私は鬼平犯科帳が大好きで、

一時本気で火付け盗賊改めに入りたいと思ってた痛い20代を経験している。

尊敬する人を長谷川平蔵って言ってひかれたことある。

フィクションの人だからね、要はでっちあげた理想の人が尊敬する人って

それってもう自己愛では…?ってことなんかな。

 

初めて読んだのは小説で大学時代だった。

上海の片田舎のキャンパスで、何もかも嫌になって

寮に引きこもって全てをシャットダウンしながら

日本に帰る勇気もなく、かといって現実をさばけない自分に酔いつつ

ただひたすらベットの上で布団にくるまってた時期。

いや、マジ寒かったんだよ。暖房なんてないからね。

 

大学に友達がいなかったんだけど、

ひょんなことから違う大学におせっかいな知人が出来て。

私のいたキャンパスは、大学のキャンパスが6個くらい固まってるとこだったのだ。

 

おせっかいな友人は、日本でいうところの外語大の子で、

その子の大学の図書館にはもちろん日本語の本もあって、

その中から彼が選んで借りてきてくれたのが鬼平犯科帳だった。

日本が恋しいなら、日本語を読んではどうかって彼なりに考えてくれたらしい。

 

正直、その当時そんな別にその人と仲良しっていう意識が無くて

何で連絡して来てくれるのか、なんなら鬱陶しくさえ思ってて、

約束も忘れてすっぽかしたり、会っても会話も続かないし楽しくないし。

本も借りれば返すために会うのが面倒だから嫌だなって思ったくらい。

 

で、実際読み始めたら止まらなくなって。

細胞がさ、鳥肌立つ感じ。

美しく且つ簡潔な日本語。淡々と伝わる感動。感情を押し付けてこない物語。

こんなものが書ける人がこの世にいたんだってびっくりした。

 

あの時から、本が一番の近道だって思うようになった気がする。

私が今考えていることは、必ず誰かも考えたことがあって

悩んだらそれが書かれている本を探そうと思うようになった。

そしたら一人でもいいかって思えるようになって、

私をこんなに感動させる日本語がわかる自分が好きになって、

中国語なんてわからなくていいわって開き直った。

おせっかいな人にお礼を言おうと、初めて自分からご飯に誘った。

その後結局その人は、親友になった。

 

 

何個か韓ドラマ好きで見てるけど、やっぱり泣かせに来てるよね。

まぁ泣きそうになるんだけど、その故意な感じに違う違うって思う練習に使ってる。

 

鬼を滅する漫画は、子供に私の感想を伝えようと思った。

だから読んで良かったと思った。

自己犠牲なんてくそくらえだと。

死ぬ気で頑張るなってバカらしいと。

それを美しいと思う思想は危険であると。

 

ってか、マジで一気見したから

ちょっと韓国語覚えてきちゃった。

韓国料理が大好きだから、今、めっちゃ韓国行きたい。

 

俺はスコットランドにいる。

たまに、ここで何してんやろ?って思ってる。 

 

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